この講習会はアルパインクライミングルートや沢登りなどで、パートナーが負傷した場合に、自分でパートナーを救助、搬出する技術です。セルフレスキュー技術を身につければ、万が一の事故の場合にでも助かる確率が格段に高くなります。

山では万が一何が起こるか分かりません。そんなときにある程度、自分たちで対処できれば遭難のリスクもかなり軽減されます。
① ハイキングなどで装備があまり無い場合
② 必要最低限の装備がある場合
③ クライミング中の場合
④ 沢登り中の場合
⑤ 装備を準備して遭難者の救出に向かう場合
など、ご希望に沿って各種レスキュー講習を実施いたします。
個人、グループでの必要最低限の技術講習、又は山岳会でのレスキュー訓練としての本格的な技術講習も実施していますのでご希望がありましたらお問い合わせください。

【 場 所 】
 丹沢/広沢寺の岩場、及びその周辺の沢
【 日 程 】
 下記の予定表をご覧になってご希望の日程でご相談ください。
【 セルフレスキュー講習料金 】
  1日 1万円8千円 ※内容が濃いためすべての項目を実施するためには2日間必要となります。
 ※ 最大定員4名の少人数で集中して実施します。交代の待ち時間が少ないので短時間で集中して実施するため、
   他のスクールの講習会よりも濃い内容のトレーニングをすることができます。
   山岳会などグループ参加で4名以上で参加ご希望の場合はご相談下さい。
   平日をご希望されるとマンツーマンでできる可能性が大きいので時間の取れる方は平日をお勧めします。
   保険は含まれておりませんので、申込書にリンクしている保険を参考にして必要な場合には各自でご加入ください。

ハイキング、登山、クライミング、沢登りなど参加者の山行形態によって、下記の技術の中から必要最低限の技術
のみの講習会も可能です。
講習内容の選択につきましてはご相談下さい。山行レベルに合った講習内容をアドバイスさせていただきます。
ご希望、又は不明な点がありましたらお問い合わせ下さい。


※ セルフレスキュー&チームレスキュー講習会の模様です(クリックしてください)

【 セルフレスキュー講習内容 】

【1】ザイルの結び方等
1 アンカー又はザイル中間の固定
  (1) ダブルインクノット
  (2) 8の字+インクノット
  (3) ラビットノット
3 中間移動固定
 (1) マッシャ
 (2) プルージック
4 中間移動固定のアンカーへの固定
 (1) マリナーノット
5 ザイルのつなぎ方
 (1) スクェアフィッシャーマン
 (2) ダブルフィッシャーマン
 (3) オーバーハンドノット
6 立木などへのフィックスの固定
  (1) 巻き結び
  (2) ブーリン

【2】トップの確保
1 トップの確保方法
 (1) ATCなどの器具
 (2) 半マスト
 (3) トップが墜落した場合のテンションからの脱出、ザイル固定
 (4) 墜落したトップをビレーポイントまで収容する方法

【3】セカンドの確保
1 ジジ、マスタープロなどの確保器具
 (1) セカンドの確保方法
 (2) セカンドが墜落した場合のザイルの出し方
2 ムンター(半マスト)
 (1) セカンドの確保方法
 (2) セカンドが墜落した場合のザイルの固定
【4】仮ハーネスの作成(腰+胸)
1 120cmシュリンゲ2本

【5】岩角にザイルがあたる場合
1 Tアングル(立木2本+ザイル)
2 グレインティマーの使用(ザイル保護用の専用カバー)
3 ザックの使用
4 丸木の使用

【6】懸垂下降準備
1 捨て縄のセットとザイルの通し方
2 ザイルの投げ方
3 ザイルを投げると絡む恐れのある下降ルートの場合
 (1) ザイルをザックで背負っての下降
 (2) ザイル袋の使用
 (3) ザイルを肩にかけての下降

【7】懸垂下降
1 シングルザイルの場合
 (1) ATCなどの器具
 (2) エイト環(逆の輪を使用)
 (3) ムンター(半マスト)
2 ダブルザイルの場合
 (1) ATCなどの器具
 (2) ムンター(半マスト)
3 制動力の強い懸垂下降法
 (1) カラビナでの制動

【8】懸垂下降中のザイルの仮固定
1 ミュールノット
2 バックアップにマッシャ又はプルージックの使用
3 エイト環の仮固定
 (1) T式(指でザイルを一時固定)
 (2) ミュールノット
 (3) ザイルの挟み込み固定

【9】懸垂下降での簡単な結び目の通過
1 マッシャを使用

【10】懸垂下降が失敗したときの滑落防止
1 下のテラスでザイルを引っ張っての確保

【11】引き上げ用アンカーのセット
1 アンカーの作成
  (1) 支点での流動分散
  (2) 細い立木での流動分散
2 器具の使用
  (1) ミニトラクション
  (2) ジジ、マスタープロなどの確保器具
3 器具なしの場合
 (1) ガルーダ
 (2) カラビナ2枚+マッシャ

【12】負傷者の引き上げ
1 負傷者一人の引き上げ
2 負傷者と救助者二人同時の引き上げ
3 引き上げ方法
(1)1/3
(2)1/5 

【13】負傷者の引き下ろし
1 確保方法
 (1) ATCなどの器具を使用
 (2) ムンター(半マスト)
2 負傷者一人の引き下ろし
3 負傷者と救助者二人同時の引き下ろし
4 ザイルの結び目の通過
 (1) マリナーノットを使用
5 アンカーが全く取れない時の引き下ろし
6 バックアップの取り方(マッシャを使用)

【14】負傷者と救助者同時の懸垂下降
1 背負う
2 吊り下げ(垂壁の場合)
3 カウンターラッペル

【15】中吊りからの脱出
1 シュリンゲの使用
2 アッセンダーの使用
3 バックアップのとり方
4 登高器から下降器に切り換えての懸垂下降
5 懸垂下降器から登高器へ切り換えての登り

【16】負傷者の背負い方
1 シュリンゲで背負う
2 ザックで背負う 

【 チームレスキュー講習料金 】 
 ※ チームレスキュー講習に参加するためにはセルフレスキュー講習を受講する必要があります。
  1日 1万円8千円
 チームレスキュー講習はセルフレスキュー講習で学んだ技術を活用して、岩壁又は沢での救助搬出を行います。
 ※ 参加者が2名以上の場合に開催します。お誘い合わせでご参加ください。

【 チームレスキュー講習内容 】

① 足を骨折した負傷者を想定して傷の処置
② 駐車場から河原まで負傷者を搬送
③ 沢を渡って負傷者を搬送
④ 支流にある堰堤を木を支点にして引き上げ
⑤ 堰堤の裏にある稜線まで負傷者を背負って引き上げ
⑥ 登山道を稜線上部まで搬送
⑦ 稜線上部から下の登山道まで急斜面を負傷者を背負って懸垂下降
⑧ 沢にチロリアンブリッジを張って負傷者を対岸に移動
⑨ 負傷者を登山道から駐車場まで搬送

※ 岩壁の上部から20m程先の登山道までの間にある谷底にいる負傷者をエレベーター式チロリアンブリッジ
  で引き上げて登山道まで移動。(この技術は時間が余れば実施します)


【 送 迎 】
 小田急線愛甲石田駅より送迎を希望する方はお問い合わせください。
【 集 合 】
 (現地集合)広沢寺温泉横のトイレのある広い駐車場
  09:00 
  本厚木駅よりバスで七沢温泉入口で下車、又は広沢寺温泉入口で下車し、徒歩で広沢寺温泉入口の駐車場まで約15分。
【 実施人数 】
 1名~4名 ※4名以上の場合はご相談下さい。
【 準備物件 】
 携行食、飲み物
 ご自分のクライミングシューズ、ハーネス、ヘルメットなどを使用したい方は持参してください。
【 キャンセル規定 】
 (前日)       料金の50%
 (当日)       料金の100%
 (無連絡キャンセル) 料金の100%
【 申込み 】